Comb Filtersについて No.2



1.1 Comb Filters Frequency

 今回は、Comb Filterの周波数について書きます。
 Comb filteringは、Linearな周波数軸では、ピークとディップが現れ、ディスプレー上にくしのブラシの毛のような波形が見られます。けれども、聴いている人間には、対数的に応答するので、このComb filteringの音の影響を思い浮かべることは、紛らわしい。Fig 1.1eをlog scaleで見たとき、低い周波数は平坦に見え、高い周波数は、細かくなるので、このComb filterを認識することは難しい。でも、実際、人間の耳には、音がおかしいことは認識できます。

 それでは、実際に図を見ながら説明をします。
 Fig 1.1eは、直接音と0.1msec遅れた音のcouplingデータです。図にもあるように、2kまではcouplingされているので、6dBアップしています。しかし、10k(comb frequency)の1/2の周波数(5k)では、ディップ(キャンセル)が見えます。次のディップは、15kです。
 直接音に反射音がcouplingされたら、こうゆう特性が現れることが理解していただけたでしょうか?
Fig1.1f,1.1gは、それぞれ、1msec,10msecのcouplingデータです。
 反射音の時間が遅れるほど、周波数特性に大きな影響を及ぼすことが理解できます。

 以上が、Comb filterの基本です。時間と周波数の関係が理解していただいたでしょうか?



 今回は、実際のデータを見ていただきました。
 如何でしたか?

 文面が簡単に終わってしまって、申し訳有りません。データを見ていただければ、あまり説明が必要ではないかと考えています。(手抜きだと思わないでください。)

 分かりにくい点がありましたら、指摘及び質問をお願い致します。

 次回も期待しておいてください。

 今後ともよろしくお願い致します。




参考資料 Meyer Sound Design Reference for Sound Reinforcement(MEYER Sound Inc.)
    

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