1.1 Comb Filters Frequency
今回は、Comb Filterの周波数について書きます。
Comb filteringは、Linearな周波数軸では、ピークとディップが現れ、ディスプレー上にくしのブラシの毛のような波形が見られます。けれども、聴いている人間には、対数的に応答するので、このComb filteringの音の影響を思い浮かべることは、紛らわしい。Fig 1.1eをlog scaleで見たとき、低い周波数は平坦に見え、高い周波数は、細かくなるので、このComb filterを認識することは難しい。でも、実際、人間の耳には、音がおかしいことは認識できます。
それでは、実際に図を見ながら説明をします。
Fig 1.1eは、直接音と0.1msec遅れた音のcouplingデータです。図にもあるように、2kまではcouplingされているので、6dBアップしています。しかし、10k(comb frequency)の1/2の周波数(5k)では、ディップ(キャンセル)が見えます。次のディップは、15kです。
直接音に反射音がcouplingされたら、こうゆう特性が現れることが理解していただけたでしょうか?
Fig1.1f,1.1gは、それぞれ、1msec,10msecのcouplingデータです。
反射音の時間が遅れるほど、周波数特性に大きな影響を及ぼすことが理解できます。
以上が、Comb filterの基本です。時間と周波数の関係が理解していただいたでしょうか?
今回は、実際のデータを見ていただきました。
如何でしたか?
文面が簡単に終わってしまって、申し訳有りません。データを見ていただければ、あまり説明が必要ではないかと考えています。(手抜きだと思わないでください。)
分かりにくい点がありましたら、指摘及び質問をお願い致します。
次回も期待しておいてください。
今後ともよろしくお願い致します。
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