測定用Mic Earthworksについて No.1
0.0 はじめに
私が、このMicに出会ったのはフォースの井上氏よりJBLのスマートで使用するMicを探しているのですが、、、と言うことで、このMicを井上氏が、私のところに持ち込まれたのが、初めての出会いでした。
以前から音場測定をしている私のところにはB&Kが高価なので、それに替わる安価な測定用のMicが有りませんかと言う問い合わせが有りましたが、(以前なかなか良い安価<\4万ぐらい>なMicが有ったのですが、製品ムラが多く輸入代理店に苦情が殺到し、今では取り扱っていません。)なかなか良い測定用のMicが無かったのです。
実際にいろいろとテストをした結果、十分測定用で使えるので此処で紹介をしようと思います。(決してトモカ電気さんのまわしものではありません。)
Earthworks inc.の代理店である。トモカ電気の飯嶋さんより貴重な資料を提供していただいたので、それを基に何回かに分けて、書こうと思います。
1.0 Earthworks,inc.について!!
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■Earthworksを代表する録音用無指向性マイク
プロオーディオの市場に数々の名器を送り出したB1ackmer、その彼が新たなビジネスとして興したのがEarthworks社です。「楽器の音を何も損なわず録音し、さらにその時に体験した臨場感を再び体験できるようなオーディオ機器を開発したい!」という夢を実現するため、人間の聴覚に対する独白の研究を重ね、1995年、世界でも最も波形を正確に変換できるトップクラスの高性能マイクを比較的安価で開発することに成功しました。
■音の牛撒/際立つ透明感と臨場感
Earthworksは、マイクをあくまでも原音を正確に変換する手段として位置付け、音にプレゼンスを与えるため、わざと高域にピークを設けたり、ハーモニックスを強調するなどの聴盛上の性能を良くするような色付けは一切排除しました。具体的には理想的ともいえる平坦かつ広いF特、優れたトランジエント・レスポンスを実現し、それによって生み出される音は透明感と臨場感に溢れリアルそのものです。
■技術的な特徴
マイクは色付けを排するため、Earthworksでは時間特性を重視した設計を行っています。時間特性の一つであるトランジェント特性を改善するため非常に小口径のダイヤフラムを採用し、機械剛性を高めるため、ステンレス・ボディに収めました。特徴あるスリムなデザインは、開口部での音波の回折を排するために先端部を可能な限り絞り込んだ結果です。心配される低減の特性は、その口径からは信じられないほど伸びています。キックドラムに使用するとそのレスポンスの速さと低減のクリアな音に驚かされます。立ち上がりの速いパルスに対して、どのマイクよりもハイスピードで反応します。
2.0 超精密測定用マイク
M30/M55
RTA,MLS,TEF,SMAARAT等のオーディオ帯域測定に最適な測定専用マイク
測定用マイクは、測定結果から音の善し悪しを判断できることが重要です。その為には録音用マイクと異なり、単に見かけ上の特性が良いだけではなく、波形を可能な限り正確に変換する必要があります。何故なら見かけの特性はいくらでも良くすることができるので、F特やトランジェントレスポンス波形をいくら測定しても音の善し悪しを判断する基準にはならないからです。「F特が同じなのに音が違う」という現象を説明するには、音声波形に含まれる時間情報が大きく関わっています。したがって波形を正確に変換できれば信頼性の高い測定結果が得られる訳です。その点アースワークスのマイクならば、時間的な情報を正確に変換しますから音の善し悪しに直結した、実用的に価値の高い測定結果を得られます。単なる音場測定に利用するだけでなく、音の善し悪しを間われるオーディオ機器の開発・評価にも基準となる高精度マイクです。
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M30 すでに高い評価を得ている無指向性マイクをべ一スに、測定専用マイクとして開発されたモデルです。 |
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M55 アースワークスが誇る技術力を傾注して開発した、全ての音響測定の基準となる最上位モデルです。 |
SPECIFICATIONS Flequency response on axis:±1dB 9Hz to 27kHz, +1/-3 dB 5Hz to 30kHz |
SPECIFICATIONS Dimensions (L x D):229mm x 22mm (9 x .860 inches) |
M30 Frequency Response | M55 Frequency Response | |
価格表 平成10年7月現在
M30 |
\83,000
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測定用、無指向 9Hz~27KHz±1db |
M55 |
\240,000
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研究測定用、超精密級無指向マイク |
今回は、測定用マイクM30/M55の基本的なスペックの紹介をしました。次回は、このマイクの専用PRIAMP(LAB1)について書こうと思います。
次回を楽しみに!!
上記の貴重な資料は、トモカ電気株式会社 飯嶋からの提供です。
デモ等の要望は、飯嶋さんへ連絡をお願いします。
貴重な文献に対して感謝いたします。有り難うございます。
Earthworks,inc. HomePage:http://www.earthwks.com/
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