Low Frequency Directivity

2) Horizontal Subwoofer Arrays

 幸いにも、(あるいは、不幸にも、この場合により)指向性は、同時に鳴らした複数アレイされたサブウーハーの特性が、劇的に修正された。
 図6から11は、以前に述べたサブウーハーと同じ特徴を持った、1,2,4,8,16個のバスレフサブウーハーの特性を示す。全ての数字に示されているデータは、100Hzにおけるデータです。
 図6は、(polar plotsとpressure mapにおいての)1個のシングル サブウーハーの指向特性が、360°であることを示す。

Fig 6

 図7は、2個のサブウーハーアレイを示す。(水平に並べた状態。)指向特性は、シングルの時と較べて、今少し180°より狭い事に注意を払ってください。(この状態で、若干の指向特性の変化を見ることが出来る。)
 Note: これは、650-Pのような、1個のデュアル18インチ サブウーハーを水平にスタックしたケースであり得た。

Fig 7

 図8は、4個のサブウーハー アレイを示す。(水平に並べて、スタックされた状態。)指向特性が、120°に縮小したことに注意をしてください。
 Note: これは、650-Pのような、2個のデュアル18インチ サブウーハーを水平にスタックしたケースであり得た。

Fig 8

 図9は、8個のサブウーハー アレイを示す。(水平に並べて、スタックされた状態。)指向特性が、丁度60°に縮小したことに気づいてください。
 Note: これは、650-Pのような、4個のデュアル18インチ サブウーハーを水平にスタックしたケースであり得た。

Fig 9

 図10は、水平にアーチ上にアレイされた8個のサブウーハー アレイを示す。(水平に並べて、スタックされた状態。)指向特性が、図9の時と全く同じであることに気づいてください。これは、水平なアーチ形状でアレイされたサブウーハーは、低周波数指向特性において、総合的な効果を持っていないことを意味します。
 Note: 若干の人々が、アレイの視覚的な見かけは、直接その指向特性と関係があると言う確たる信念で、この種類のアレイをする傾向があることを発見することは興味深い。

Fig 10

 図11は、16個のサブウーハー アレイを示す。(水平に並べて、スタックされた状態。)指向特性が、50°以下に縮小したことに気づいてください。
 Note: これは、650-Pのような、8個のデュアル18インチ サブウーハーを水平にスタックしたケースであり得た。

Fig 11

 Note: 例外なく、指向性は、100Hzより、低い周波数では、広く、100Hzより、上の周波数では、狭い。
 水平に平らにサブウーハーの数を増やした時、水平指向性は、狭くなる。しかし、垂直指向性は、変化しないままであると、結論づけることが出来る。

 上記のFig 9,10で、普通に水平に並べられた8個のサブウーハーとアーチ上に並べられた8個のサブウーハーは、全く同じであるとあります。その理由として、”水平なアーチ形状でアレイされたサブウーハーは、低周波数指向特性において、総合的な効果を持っていないことを意味します。”と述べています。

 ここで、興味深いデータがあります。それは、1985年当時に650-R2のカタログの一部に掲載された内容です。(カタログの直訳内容です。)

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Placement and Arraying(Meyer 650-R2)

 全てのサブウーハーシステムと同じように、650-R2の配置は、全体のサウンドシステム設置において重要である。
100Hzの波長は、約11フィートです。そこで、51/2フィートもしくは、161/2フィートのメインシステムに対して、サブウーハーシステムの物理的配置は、100Hzにおいて、周波数レスポンスにおいて、ひどいディップが生じるでしょう。
 これは、メインシステムに対して、サブウーハーの位相を反転することにより、修正されるかもしれない。

 650-R2は、アレイで大変上手く合成されます。しかし、低周波数の長い波長のため、650-R2のコンパクトなスタックは、無指向性ソースになるでしょう。
 サブウーハーのカバーレッジパターンをコントロールするために、650-R2を下記の2つの方法の内、どちらか1つを選択することを勧める。

1.図Exの左図のように、10フィートの長さの650-R2を真っ直ぐ一直線に並べた時の指向角度は、次のようになります。
180 degrees at 50HZ
90 degrees at 100HZ
30 degrees at 200HZ
SPLは、それらのカバーレッジ角度のアウトサイドで、少なくとも6dB押さえられるでしょう。

2.図Exの右図は、半径10フィートで60°の弧を描いているカーブのアレイです。
 これは、長さ約10フィートのアレイを形成するでしょう。そのときの指向角度は、次のようになります。
120 degrees at 50HZ
90 degrees at 100HZ
40 degrees at 200HZ
SPLは、それらのカバーレッジ角度のアウトサイドで、少なくとも6dB押さえられるでしょう。

 **1フィート:0.304794m(メーター)**

Fig Ex

Figure Ex

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 どうでしょうか?
 100Hzにおいては、このどちらのスタッキングでも指向角度が変わりませんが、50Hzでは、アーチ上のアレイの方が、指向角度が狭くなっています。逆に200Hzでは、アーチ上のアレイの方が広くなっています。
 これは、非常に興味深い内容だと思います。


  今回は、Horizontal Subwoofer Arraysの概要でした、意図する内容を理解をし、現場での応用をして頂ければ幸いです。
 次回は、Vertical Subwoofer Arraysを取り扱います。

 最後まで読んでいただき、有難うございました。

 次回をお楽しみに!!

 また、音響に関して分かりにくい点、普段、疑問に思っていることがありましたら、私が答えられる範囲で対応したいと考えています。
 

 今後ともよろしくお願い致します。


***参考文献 Self Powered Optization Guide ***

Meyer Sound Laboratories Inc.


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