Meyer Systemの簡単なSeting方法



セッティングの仕方(垂直方向)(use 2*MASL-3)

 まず、図面上に会場の断面図をかきます。(または会場の断面図を手に入れる。) 断面図といっても、ステージ(正確にはSPの位置)と客が入るであろうと予測されるエリア迄です。 地面から2本のMSLのまん中までの高さを、正確に書き込んで下さい。(正確にはホーンの位置です。)
 次に客のはいるエリアの距離を入れます。 SP前5mから45m迄であれば、45-5=40mなので、客席の長さは40mとなります。
 つぎに地上より1.2mの位置に水平に(地面と平行に)線を引きます(観客が座っているときの耳の位置。直接地面に座るのであれば50cm?)。
この線上でステージから5+20mに印を入れます。
 こことMSLのセンターを直線で結びます。 この角度が必要な角度です。
 これだけをイントレ内で角度をつけなければなりません。 角度をつける方法としてはイントレ内に山台を敷き、その片側に角材を入れて角度をつけ、その山台にMSLを積み上げるのが、最も簡単です。 後は、パイプとロープで固定をしてください。
 次にMSLの断面で、背面から12cm位のところから、この中心線に上下35度ずつ開いた直線を引いて下さい。 これが垂直方向の高域のエリアです。
 このエリアでは殆ど同じ特性となりますから、今までのようにMIXING席に中心を向ける必要性はありません。
 ただし、MSL-3の場合垂直の指向角度が上下30度有る(-6dB)と言っても永遠に有るわけではないので、注意が必要です。(図を参考にしてください。)

 また、会館などの場合は客席が後方に向かって傾斜が付いているので上図をイメージしながら角度を決めることが重要です。
 ここで少し図の見方について書いておきます。
図の0dBの地点(この例ではステージから25m地点)を0dBとして考え、+6dBの所は必然的に半分の位置(12.5m)になります。この時+6dBのエリアが客席に入っていると当然ですが25m(0dB)の地点と比べて6dB高いレベルになります。(他のエリアでも同様)
これではベストなSetingとは言えないと思います。SPの位置(高さ)が低いのであれば上げる方法を考えなければなりません。

セッティングの仕方(水平方向)(use 2*MASL-3)

 会場の平面図があればステージ、SP位置及び客席エリアを書き込み、SP位置を始点として60度のエリアに客席が入るように線を引きます。このエリアの中心が2*MSL-3の真ん中になるようにSPの振りを決めるのです。もし、この60度のエリアに客席が入り切らない場合はSPを増やす事も考えなければなりませんが、もし、SPが2本しか無い場合2本のSPを離す事も考えなければなりません。その場合は2本をくっつけた場合よりも到達距離が短くなることも考慮しなければなりません。(2*MSL-3をくっつけた場合Max SPL=146dB Pk/2*MSL-3を30度離した場合Max SPL=145dB Pk この時の水平エリア角度は70度になります。)
 もう一つの方法として内側のSPのレベルを落とすことによって広いエリアを稼ぐことも可能です。この時も到達距離に変化が出ます。
 どちらの方法がベストかは実際に音を出してみて客席を隅々まで聞いてまわって均等にエリアカバーされているかを判断するのがベストでしょう。
 また、会館の場合両サイドに壁が有るため注意しなければ行けない点はSPのエリアが壁に当たらないようにSPの振りを決めないといけないと言うことです。壁に当たってしまうと反射を多くつくるため本来の客席エリアに大きな影響を与えてしまい台無しになってしまいます。
 以上事を考えて早速会場の図面を引いて検討してみてください。
 もし、分らないことがありましたら掲示板及びメールを御送りください。

 余談ですが、クラシックの場合システムがフラットでないと、歪が目だちます。 特に念入りに追い込んで下さい。 調整に1時間半位確保して下さい。 ヘッドホンで聞き慣れたCDがあれば用意して下さい。 私の場合ヘッドホンはSONYの密閉式を使用しています。これがBESTです。 多少低域にピークがありますが、これに優るものは今のところ無いと自負してます。まだ現時点でもこれを標準にしてる方が多いのでは無いかと思います。

 最後に意見が分かれるところですが、測定用MICの位置は野外の場合は地面におきます(空席時)。 これは地面からの反射で周波数特性が乱れないためです。
 実際にSIMやFFTで測定をしたら良く分りますが、MICの位置(この場合高さ)を上下してその高さの違いにより地面の反射の影響度合いが克明に現れます。(特にMSL-10,MSL-5など)いろいろトライしてみることが重要です。
 私は会館の時の測定用MICの高さは人が立って耳の位置の高さで測定をしています。この時に重要なのはいろんなポジションでの測定データを多く取り、そのデータを比較して判断することです。
 また、もう一つアンプとSPはどれがどれに接続されているか、一目で解るようなセッティングをしてください。トラブッた時の対応を素早くするためです。




**文章が、意味不明な部分が有りましたら申し訳有りません**

年のせいかどの文献を参考にして書いたのかが現時点で記憶にありません。申し訳ございません。


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